テニス仲間

今日も一緒にテニスをしたお仲間で、御年88才の方がいます。

高校の大先輩(15年先輩)で、東大理科1類、大学院博士課程卒業後

東芝に入社し、航空管制システム、ロケット制御分野で活躍され、途中

米国に留学されたとの事でした。理系の人らしく、常に頭の中で計算し

ています。例えば、今は木陰になっているが、後1時間後には、影が1m

先に伸びるとか、テニスダブルスの5人の場合の組み合わせ数はいくつだ

とか、瞬時に暗算してます。体幹も強く、負けん気も強いです。試合に

負けると、悔しがります。よくボールが入ったとか入らなかったという

セルフジャッジで揉めます。本来は紳士のスポーツで、相手方有利に、

セルフジャッジしなければなりませんが、自分本位にジャッジして、よく

揉めます。勝負に執着します。また自分のミスについても悔しがります。

何で振り切れないんだろう、何でサーブが入らないんだろう、等々。

向上心が半端ないです。そんな方が先日、2回ほどテニスをドタキャン

されました。その後会ったときにお聞きしましたら、すい臓がんになり

抗がん剤治療を始めたとの事でした。膵臓に4cmくらいの腫瘍があり、

手術できない、との事。抗がん剤で、2cm以下に小さく出来たら、手術

可能との事。それが出来ないと、寿命は年内一杯との事。それでも物理の

本の出版も年内に予定されているとの事です。あくなき向上心、生への執着

等見習うべきところ多々ある、テニス仲間です。

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